りんご病

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子どものほっぺが赤い…
りんご病(伝染性紅斑)とは

子どものほっぺが赤い…りんご病(伝染性紅斑)とはヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。通常は鼻水や咽頭からの飛沫感染や接触感染が多いと言われていて、4~5歳のお子さまを中心に保育所や幼稚園などでの流行が多くみられます。
病名の通り、りんごのような真っ赤な発疹ができ、ほてりやかゆみを感じることもありますが、合併症などがなければ1〜2週間で自然に治癒します。また、赤い発疹が出た後は周りの人に感染することはありません。
しかし、感染してもこのような症状があらわれるまでは、無症状な場合が多いため、知らず知らずのうちに周りの人に感染させてしまうことがあり、予防が困難です。

潜伏期間

潜伏期間は、2~3週間を経て発疹などの症状があらわれますまた、発疹が出た後は、感染力はないので人にうつすことはありません。

りんご病はどんな症状?

主な初期症状(発疹の約1週間前)

  • 軽い咳
  • 鼻水
  • 関節痛
  • 頭痛
  • 腹痛

発疹

とくに頬部に紅斑状丘疹があらわれ、1~4日で消えます。腕や太ももなどにもレース状の赤い発疹が出ることがあります

発熱

熱が無いことが多いですが、20%は37.5度前後の軽度の発熱があります。
まれに39~40度の高熱が出ることもあります。

その他の症状

その他にも筋肉痛やだるさ、咳やくしゃみ、頭痛など風邪に似た症状がみられます。

りんご病にかかる原因

りんご病にかかる原因りんご病のウイルスは、感染しているヒトの唾液などを介して発症することが多くみられます。
1度かかると免疫ができ、2度かかることはありません。また、感染力が強いのは、両頬に赤い発疹が出る約1週間前頃と言われており、この時期に感染が広がりやすいと考えられています。

いつ流行する?

4~5年に一度流行する傾向にあり、7月上旬頃の夏をピークに感染の流行がみられますが、明確な流行期はありません。

りんご病の治療方法

りんご病の治療方法りんご病に関する直接的な治療法や有効な薬、予防接種はありませんが、関節痛がつらい場合は鎮痛剤、かゆみが出ている場合はかゆみ止めなどを処方し、それぞれの症状によって対症療法を行います。
また、発疹以外の症状がなく元気にしていたら、普段通りの生活をしていただき、発熱やその他の異常がなければ、幼稚園や学校も休む必要はありません。通常であれば、発疹も1週間ほどで消え、何もしなくても自然に治る病気です。

りんご病に似た病気

りんご病と同じような症状がでる病気もあります。病気によって対処法も変わってくるため、自己判断せず、医療機関を必ず受診するようにしましょう。

麻疹(はしか)

高熱が3~4日出て、赤いブツブツが全身に広がった後、口の中に白い発疹ができ、再び高熱になります。
麻疹は感染力が高いため、免疫力が無ければ簡単に感染すると言われていて、中耳炎、肺炎、脳炎などの合併症を起こしたり、最悪の場合、命を落とすこともある病気です。少しでも麻疹が疑われるときは、必ず受診してください。

風疹(三日はしか)

首や耳の後ろのリンパが腫れて発熱し、細かい発疹が全身に現れ、主に飛沫によって感染すると言われています。麻疹より軽症ですが、稀に血小板減少性紫斑病や急性脳症といった合併症を引き起こすこともあると言われています。また、妊婦が風疹に感染すると、胎児が「先天性風疹症候群」になるなどの影響を及ぼすことがあります。

よくあるご質問

保育園や幼稚園や学校にはいつから行けますか?

赤い発疹が出る前の風邪のような症状が出ている時が、一番感染力が強いといわれています。
赤い発疹があらわれても、普段通り過ごせる状態であれば登園が可能です。

子どもがりんご病になった時、気を付けることはありますか?

  • 激しい運動は避ける
  • 熱いお風呂に長く入らない
  • 暑い日差しに注意する

上記のように体に負担がかかることは避けましょう。

大人もりんご病にかかりますか?

大人もりんご病にかかりますが、感染した約25%が不顕性感染といって感染していることに気づかないことが多いと言われています。子どものりんご病の症状とは違い、激しい関節痛やむくみなどの症状が出ることがあります。また、妊婦が感染した場合は、胎児に異常をきたしたり、流産の恐れがあるため注意が必要です。

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